無色の記憶/ 人を殺した。 コンクリートに広がる紅は美しかった。煙草の灰ですら染めるその純然さは、吸血鬼が血に耽美的な姿勢を持つ理由が分かる。 けれど不思議だ。 あれだけ色褪せた世界が一瞬で別の色に塗り替わるなんて。 思ったよりもあっさりで、一…
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